女性の独立開業が多い
大阪の女性が独立開業をする方が多いのではないかということを以前書きました。
看護の世界で独立開業することはできるのかというと、答えはイエスです。
助産師という資格を取得すると、自分で助産院を開いたり、個人で会社を立ち上げて働ける環境づくりができるのです。
大阪府では女性で開業している人もたくさんいますし、セミナーでも独立開業に向けた方を対象としたセミナーが開催されていることもあります。
たいてい、広報誌に掲載されてきたりしますし、インターネットで募集してあったりもします。
また、家族が経営に詳しかったりして子どもが開業するケースも、他の県に比べて圧倒的に多いのが特徴だったりするのではないでしょうか。
例えば、関西大学。
大学の中から起業する人、もしくは社長になる人が多い大学ランキングで全国で上位に入っている学校です。
自分の理念、やりたいことをしたいときに開業するというのは、とても前向きな開業でいいことですよね。
企業には知識が必要
組織で指示されないと動けない指示待ち型の方ではなくて、いろんなことに興味を持ったり、一つのことをやり遂げることが好きだったり。
主体的に仕事ができる人が向いています。
実際、同じ関西の兵庫県立大学で2006年度の研究発表に関しては、とても興味深いものがあります。
「起業看護者の育成に関する研究」というものです。
この中では日本、アメリカ、シンガポールで起業している看護師に対して、インタビューを実施したものです。
その必要なものとしてあげられているのが「経営知識」「資金」「支援者・アドバイザー」とのことでした。
私が個人的に感じたのは、看護のスペシャリストとして働くのにも関わらず、看護とは直接関係のないようなものも必要なのだなと思ったわけです。
特に経営知識というのは、看護学校を卒業して普通に病院に勤めていた方は、知識を有しているはずもありません。
そして、開業・成功しているナースには6つの特徴があるとまとめています。
これは、「起業前に苦労談や修行経験がある」ということが一つ。
私はすごく納得したんですよね。
誰にだって、どんな優れた方にだって壁が立ちはだかるときがあります。
その壁を乗り切ることができるパワー、ロジックがある人が経営者に向いているのではないかと思います。
経験も重要な武器に
苦労すればしただけ独立してからは役に立つスキルを持っている、といえるのではないかと思うのです。
反対に、全く修行経験がない人というのは、壁にあたったときに対処ができません。
組織の中だったら、誰かが何とかしてくれるかもしれませんが、独立開業となるとそういうわけにもいきません。
ですからこの経験とともに、壁を乗り切ったという証拠がある人にだけ、独立開業の道が開かれているのではないかなと思うわけです。
他にも
「人脈を大切にしている」
「自社の強みが明確である」
「情報量が多い」
「チャレンジを楽しんでいる」
「ビジネスは手段でありさらに大きな目標をもっている」
ということが挙げられていました。