大阪にはたくさんの有名な産婦人科があります。
看護師になる前は、産婦人科というと赤ちゃんをうむところかなと
思っていたのですが、実際は婦人科の仕事というのも
とても大切な仕事です。

というのも、最近はなかなか赤ちゃんが授からずに
不妊治療に通う女性が急増しているのです。
特に大阪というところは、
たくさんのキャリアウーマンなる女性が働いているところです。
おそらく、日本でも東京についで二番目に多いでしょう。
そこで、待機児童の問題なんかもいつも大阪府、
大阪市の政治課題としてあがっていますよね。
働く女性というのは、体への負担だけでなく、
心への負担も相当なものです。

もともと男性よりも体力はない中での仕事、
仕事のアウトプットも男性と同レベルでは満足してもらえないという
現状、相当のストレスを抱えながらの勤務だと思います。
私が個人的に気になっているのが、
海外出張をする女性も増えているという現状です。

語学を得意とする女性は多く、実際に会社に入社した後に、
海外部門に配属されると必ず海外出張にいくことになります。
場合によっては海外派遣、駐在ということにもなります。
年に数回程度ならいいのですが、月に1回以上の海外赴任を
経験することになると、ホルモンバランスが崩れるのは必須です。
仕事上のプレッシャーに加えて時差の問題もありますから、
大抵の女性は帰国後は少しリフレッシュ・休養期間を
設けたほうがいいかと思うのですが、実際は全く考慮されることなく、
今までどおり働き続けるということになります。

仕事というのはできる人のところに集まるということもありますので
仕事のできる女性というのは体への負担もどんどん増加していきます。
婦人科を訪れる女性の中には、生理が不順であったり、
不規則になってしまって心配になってくるという方もたくさんいます。

これは、やはり主婦業だけしていたらいいという状況とは異なり、
基本的な生活のリズムから指導する必要があるのですが、
なかなか現実問題生活のリズムを変えるのは難しく、
薬等でごまかしながら治療していくというところにとどまってしまうのが
実際かなと思います。

でも、だからこそ、自分の仕事へのやりがいがあるかと
最近は思うようになりました。

産婦人科としての使命は、もちろん赤ちゃんが無事に誕生することを
願うことなのですが、その赤ちゃんを授かることができない方のために
何とか治療をして赤ちゃんと対面させてあげることが
とても大切なことなのではないかと思うのです。
色々な事情でどうしても赤ちゃんを授かりたいという方は
たくさんいます。

もちろん、女性としてうまれた以上、
赤ちゃんを育てたいという母性からくる感情もあるかと思います。
そんな方のためのサポートができる産婦人科の看護師という仕事は
とてもやりがいのある仕事だなと日々感じています。

私の場合は助産師の資格も看護師の資格を取得するときに
取得しておいたので、今後色々と仕事の幅を広げて
いけたらいいなと思います。