母親教室の内容
産婦人科では、妊婦さんを対象とした母親教室が開かれます。
うちでは前期と後期とで1回ずつ受けていただきます。
一番の目的は、母親としての自覚を持ってもらって、不安を取り除くということです。
内容は色々ありますが、まず、出産のときの流れについて説明します。
陣痛が5分おきになったら病院にきてくださいね、とか実際の出産を想定した説明もあります。
出産の様子をDVDで見てもらって、母親としてこれから始まる一大仕事にむけて心構えもしてもらいます。
持ち物の確認もします。
入院するときに持ってくるべきものを一式見本として見せます。
例えば産褥ショーツなんかは、言葉だけでははじめての人にはどんなものか分かりませんものね。
おむつやミルクは病院のものを使ってもらっているので極力少ない荷物ですむように配慮しています。
沐浴の指導をしたり、抱っこの仕方を人形を使って練習もします。
こんな母親教室をしていると、だんだん妊婦さん同士も仲良くなってくるんです。
同じくらいの月齢のお母さんたちはそこでメールアドレスを交換なんかしたりして、今持っている不安を共有したり、相談したり、出産後も一緒に子育てをしたりしているようですよ。
私自身、出産はこわいものという気持ちを持っていたので、お母さんたちの不安に思う気持ちはよく分かります。
とても理解できる気持ちではありますが、時々、その感覚がまひしてきて、なんでそんな質問するんだろうとか思ってしまうこともあるのでそういうときこそ、気を引き締めていかないといけないなと思います。
両親学級に変えたい
また、母親教室での参加は最近は「両親学級」にかえないといけないのではないかなと思うこともしばしば。
というのも、父親の参加が結構多いんです。
働いているお母さんもいるので、母親学級は土曜日にしています。
そうすると、お仕事がお休みのお父さんが結構参加してくれるのです。
もちろん、参加をするときに「できたらお父さんも参加してくださいね」と指導はしていますが、最近は本当にその数が多いので驚きます。
実際、自治体の職員の方が言っていたのですが、乳幼児を対象とした健康診断も父親が連れてくる人が増えているそうです。
一昔前なんかは父親がくるなんてあり得なかったそうですが、最近の育メンブームで増えているのかもしれませんね。
でも、父親というのは実際に自分が妊娠するわけではないから、そういった会に積極的に参加して妊娠している人がどれだけ苦労しているかということを知ったほうがいいと思います。
前に、テレビで見たのですが、離婚したカップルがいて、その理由が妊娠中に妻が家事をしなくなったことだったんです。
でも妊娠や出産後って母親は体も疲れているし、つわりなんかは本当にひどかったら、仕事をやめないといけない状況にまでなることもあるくらいで、子どもを産むまでにはたくさんの障壁があるんですよね。
そういうことを理解できない旦那さん、父親にならないためにも、母親教室に参加して、一緒に父親になるという自覚を持ってもらいたいですね。