マタニティリングとは

マタニティリングとは、妊娠がわかったときから記念につける指輪のことをいいます。
婚約をしたときのエンゲージリングや、結婚をしたあとにつけるマリッジリングと同じようなものですが、このマタニティリングでは自分が妊婦であることを客観的に示すことができるので、周囲からの協力も得やすくなります。

ただしまだまだマタニティリングという習慣自体がそれほど世の中に知られているわけではないので、今後は少しずつ利用する人を増やしていくための活動が必要になります。

マタニティリングは単なるファッションとしての指輪ではなく安産のお守りや、精神を落ち着かせることができる効果を持った石を使用するというところに大きな特徴があります。

人の精神面や運勢を大きく左右すると言われているものに「パワーストーン」がありますが、これを指輪として身につけるようにするというのがマタニティリングの趣旨となります。

マタニティリングで使用される石

マタニティリングで最も一般的に使用されることのある石はパールです。
パールの中でも小粒のものを使用した「ベビーパール」はマタニティリングとして人気となっています。

マタニティリングでは、小粒の真珠を中心にした指輪ならなんでもいいことになっていますが、シンプルなシルバーのリングであることもあれば、よりファッション性の高いビーズで作った指輪もあります。

マタニティリングは誰から誰に贈るものというような決まりもありませんので、妊娠がわかったときに友人たちが送ったり、両親などが安産を願って贈ったりするというようなこともあります。
もちろん一緒に子供を育てていくことになる旦那さんから送っても大丈夫です。

気になる身につけ方ですが、つける指としては左手の小指が一般的です。
結婚後に妊娠がわかった人などは、普段から結婚指輪として左手の薬指に指輪をはめている人も多いかと思います。
ですのでそのおとなりの指である小指に小さな真珠の指輪をつけることで、さり気なく子供を授かったということを示すことができるというわけです。

パール以外にもあるマタニティリング

マタニティリングという習慣はエンゲージリングやマリッジリングほど定着をしたものではないので、自由に自分なりのアレンジをする人も多くなっています。

最近では「授かり婚」として子供ができたことがわかったタイミングで結婚をするという人もいますが、そうした場合にはエンゲージリングやマリッジリングと一緒にベビーリングを贈るというようなこともよくあります。

ベビーリングとして贈る場合には、指輪の裏側に赤ちゃんの名前やメッセージなどを刻印しておき、赤ちゃんが大きくなったときにファーストジュエリーとして贈るというふうにも使われることがあります。
そうしたときには使用する石にもこだわり、赤ちゃんへのメッセージにもなるものを選んだりします。