看護師の給与は?

紙幣と硬貨
医療関係の仕事の魅力の1つとして、高給である、ということがよく挙げられます。
実際医師というのは数ある職業のなかでも最も収入が多いとされている仕事であり、この高給を目指して医師を目指している、という人も少なくないのではないでしょうか?
実力が伴っているのであれば動機が不純でもそこまで問題があるわけではないでしょう。
さて、では看護師の場合その給与というのはどうなっているのでしょうか?

給与について見る時には、他の仕事も含めた労働者全体の平均給与と比較してみる必要があるでしょう。
看護師の仕事の給与に関する特徴の1つと言えるのが、労働者全体の給与が平均して下がっている時でも、あまり下がらない、ということが挙げられます。
実際、様々な企業が倒産などの憂き目にあったリーマン・ショックの際においても、看護師の給与というのは平均して低下することはありませんでした。
では、具体的な収入について見て行きましょう。

平成13年の頃、労働者全体の平均年収は450万円程であったのに対して、看護師の給与は480万円程となっていました。
この後、労働者全体の平均年収というのは段々と低下していくことになります。
最低を記録した平成21年においては全体の平均が410万円程となりましたが、看護師の給与は460万と高止まりする結果となりました。

では、年代別でみてみるどうなるでしょうか?
看護師の仕事というのは、男女雇用機会均等法によって男性でもなることができるようになりましたが、それでも女性が中心の職場であるという特徴があります。
そのため、収入についても他の女性の職場と変わらず、M字曲線を描いているという特徴があります。

就職直後というのは収入が高くなく、おおよそ400万円程です。(これでも労働者全体の300万、女性労働者全体の290万に比べると高額です)
その後、看護師の収入というのは45歳前後まで伸び続けていくようになっています。

ただ、男性を含めた労働者全体の平均値と比べると多少低めになってしまいます。
女性だけで比較した場合については依然として高くなります。
その後、60歳頃からは定年退職の人が多くなりますが、70歳以上になると再浮上する、という特徴があります。

ランキングで見る収入

では、職業別収入ランキングという形で看護師の収入について見てみましょう。
一位であったのは医師で、二位は歯科医師となっています。
そこからは大学講師や高校教員、公認会計士などの公務員系の仕事が多くなり、医療職が次に出てくるのは7位の獣医師です。

看護師はというと、11位という結果となりました。
金額としては薬剤師や臨床検査技師とそれほど変わらない金額となっています。
こうしてみると、かなり高給な仕事であることが分かります。