高血圧がED(勃起障害)と密接な関係をもっていることをご存知でしょうか。
高血圧は血液の循環を阻害し、さまざまな病気の原因に繋がります。EDもその1つです。動脈硬化によって血管が硬くなると血液の循環が悪くなります。
血管の働きが弱まるとEDになりやすいので、注意が必要です。今回は、血圧の大切さや高血圧の人がED治療を行なう場合、ED治療の流れをご説明します。
血圧を知る大切さ
多くの人はふだん血圧のことを意識する機会は少ないですが、自身の血圧は常に知っておく必要があります。
血圧は血液を心臓まで運ぶ働きがあるため、血圧は広がりやすい状態でなければなりません。ところが、動脈硬化によって血管に柔軟性が失われると、スムーズに血液を運べず血管の損傷にも繋がりかねません。
また血圧が正常値ではない場合、高血圧の疑いはもちろんEDにも関係します。EDは血管機能が十分に作用しなくなった際にでやすい症状ですので、高血圧の人はEDを合併している可能性が十分考えられます。
できれば家庭用血圧測定機や公共の血圧測定機を使い、自分の血圧の程度を把握する癖をつけましょう。
高血圧でもED治療はできるのか
ED治療薬は血管を拡張させる作用があるため、「高血圧の人はED治療薬を服用できない」と考える人も多いでしょう。
この場合、降圧剤(高血圧を下げる薬)を併用することでED治療薬も服用できます。ただし、降圧剤を飲めばED治療薬も飲めるというわけではありませんが、人によっては薬の処方が困難なケースもありますので、医師の診察を受けて適切な指導を受ける必要があります。
また医師の説明でわからない点があれば、メモ用紙に質問事項を記入するなど、質問したいことをピックアップしておきましょう。
ED治療の流れ
EDの治療は、厚生労働省が認可した治療薬を用います。
ED治療薬にはバイアグラをはじめ、レビトラ、シリアスなどの種類があり、それぞれ医師の問診によって最適な治療薬が処方されます。
また、EDの原因を特定するためにED治療を実施している病院やクリニックでは、診察時に担当医からふだんの生活について質問します。
これは、EDが生活習慣と密接な関係をもっているため、ふだんどのように生活しているかを把握する必要があるためです。
たとえば脂っこい食べものばかり摂取していないか、適度な運動をしているか、ストレスの多い環境にいないかなど。
他にも、先述したように高血圧などの生活習慣病の治療を行っている最中ではED治療が難しい場合もあるので、既往歴などを確認するためです。
ED治療薬を服用して症状が改善されるかを経過観察し、薬なしでも勃起がスムーズにできるようであれば治療は完了です。
どちらにせよ、生活習慣病がEDと密接な関係があることや生活習慣病を放置しておくのは危険ですので、早めの診察と治療を心がけましょう。