双子の出産は大きな病院で

バースプランについてのイメージを聞き、お母さんの不安なんかを取り除いてあげた後で早速具体的なバースプランの立案にうつります。

まず、体重のチェック。
体重の増加が著しい方というのは正常分娩が困難になるケースも多いので、畳での出産などはお断りすることになっています。

また私のいる病院では双子の出産は基本的にはしません。
やはり双子の出産というのは様々な危険が伴い、何が起きるかわからないので、大きな病院にかかることをおすすめします。
双子の出産は基本的には帝王切開での出産となるのですが、友人の病院では正常分娩での出産もしているとか。
もし双子の出産で正常分娩を希望される方は扱っている病院を調べてみたら見つかるかもしれません。

ただ、やはり母体と子どもの命が最優先なので、自宅近くの病院をおすすめしますが。

畳での出産が人気

最近多いのが、畳での出産です。
当病院には和室が１室あるので、希望があればあいている日に限ってはそこで産んでいただくことができます。
妊婦さんからは出産をしたという充実感がものすごくあるらしく、とても人気です。
助産院ではそれをウリにしているところもあるほどです。

分娩台は無理な体勢で体が固定されてしまうので、痛みも畳のほうがだいぶ楽ということを妊婦さんから聞きます。
また、子宮口がある程度開くまでは病室と分娩室をいったりきたりというパターンのあるのですが、畳の場合は部屋の移動もありません。
畳の上での出産ということは体を自由に動かせるので陣痛の痛みをやわらげることもできるしとても人気なんです。

ですから、このバースプランをたてるときにはすでに畳の部屋は予約でうまっていたりすることもあるほど。
そして、この畳の出産があるから病院をこちらに決めましたというお母さんもいました。
実際は予定日がずれることもあって畳の部屋があいていなかったり予約していなくても使えることもありますので、これこそ運が強い人が有利ですね。

みんな真剣に考えてくれています

みんな、出産前から赤ちゃんのことを本当に真剣に考えているのだなと助産師の私も激励される思いです。
無事に赤ちゃんを産むという目標にむかってお母さんと一緒に頑張れるところが助産師、看護婦の醍醐味かなと思います。
私自身、このバースプランをたてる相談日はとても楽しみです。
お母さんたちのかかえている様々な悩み、期待、思いによりそって少しでも力になれたらと願うばかりです。

このバースプランというのはうちのように積極的にしている病院もあればそうでない病院もあります。
でも、医師や助産師さんにむけてバースプランを書くお母さんもいるようです。

出すときはちょっと緊張するかもしれませんが、自分の気持ちを整理するうえでもいいことかなと思いますので、もし用意する気持ちのある人は一度書いてみるのもいいかもしれませんね。
もちろん、途中で気が変わって変更ということもいいと思います。
促進剤を使わないでくださいと書いていた方も、予定日の数日前になってやっぱり使ってもいいということに変えてくださいと言われましたよ。