水中出産

畳での出産についで最近人気なのが水中出産だそうです。
私のいる病院ではやっていないのですが、関西でもいくつか助産院でやっているところを知っています。
大阪府内でも数件ありますし、市内にもあります。

水中出産は水の浮力を利用しておこなうお産で、腰がわるい人や陣痛が強すぎる人にとてもいいと言われています。
水中出産をやってみたいと思っている人は水中出産をしている助産院を選ぶといいかと思います。

パパには立ち会ってほしい

バースプランの中には産み方のほかに立会いについても書いていただくようになっています。
私は個人的には立会い出産が可能である人はぜひしていただきたいなと思います。
なお、出産の時点でのビデオ撮影を当院では禁止させてもらっているのでなおさらです。
友人の勤務している助産院ではビデオ撮影はOKと聞いているので、病院によっては撮影が大丈夫かどうか確認してみるといいですね。

出産は本当に大変なことですので、お母さんが大変な思いをしている場面をお父さんも一緒に見ることで、その後の育児への協力度がかわってくると聞きます。
実際に、「あんなに大変な一大仕事をやりとげてくれたんだから、少しくらいは協力しないといけないと思う」といって、
今まで家事の協力がなかった旦那さんが家事や育児を率先してやってくれるようになったと一週間健診にきてくれたお母さんが話してくださいました。

単に立ち会うだけではなく、陣痛で痛い思いをしているお母さんの腰をさすってあげたり、頑張れ!と声をかけてもらったりしています。
かえって、これが痛みを促進するという話もありますが・・・
看護師や助産師はコツを心得ているのですが、パパにそれを求めるのは酷ですよね。

頑張れという声も声をかけるだけで何もできないので、パパとしても無力感を感じたりすることもあるようですが、お母さんとしては、不安な気持ちがどんどん高ぶってくるので、
そのときは「何にもできないくせに!」と思っても、後から心強かったということに気がつくはずです。

出産は人それぞれ

兄弟の立会いについては、これを禁止している病院もあります。
小さい子はふざけたり走り回ったりすることがあるので、万が一のことが起きないように分娩室に小さい子を入れないようにしている病院は意外に多いのです。
でも、兄弟が立ち会うと小さいながらに自分がお兄さんなんだ、お姉さんなんだという気持ちが沸いてきて、赤ちゃんが産まれた後にも積極的に協力してくれたり、
妊娠中にひどかった赤ちゃん返りもいつのまにか無くなったということもあるのです。

出産の形は人それぞれ。
決して看護師、助産師はその人の考え方を否定することはしてはいけません。
でも、パパが参加することによって協力出産の形を実現できると、それはパパにとっても育児の最初の一歩を踏み出すことになりますので、可能であればやってみてください。

もちろん、出産は予想外に早くきたり遅くなったりしますし、仕事の都合などでできない方もたくさんいます。
今は育児休暇なんかもあったりする企業も多いですが、休みをとれないのが実情ですので、無理強いはしませんが、少しでも協力体制がとれるといいなと感じます。