大阪の顔「大阪城天守閣」
大阪にはたくさんの観光名所はあるものの、中でも大阪の顔として最も古くから君臨していると言えるのが「大阪城天守閣」です。
大阪城天守閣は、かつて「太閤さんのお城」と通称されていたように豊臣秀吉により建築がされたことでよく知られています。
もともとは石山本願寺の跡地であったところに1583年(天正11年)に築城されたもので、その後さまざまな歴史上の戦に巻き込まれては再建されつつ現在のような姿になっています。
秀吉は死去するまでにこの大阪城を何度も建て増しなど行っており、当時はかなり強固な防衛機能を備えた城としてその権力の強さとともに顕示されていました。
特に天守は外壁や瓦部分に相当の金を使用していることからその絢爛さも有名であり、日本国内にある城の中でも1、2をほこる美しさの城とまで言われるくらいになっています。
ただし豊臣秀吉の死後に起こった大阪夏の陣、冬の陣において大阪城は大きな襲撃を受けたことで大部分が壊滅をしてしまい、のちに3期に分けて復元をされることになりました。
さらに大阪大空襲による被害を受けたことや、終戦後に占領軍に接収されたことなどもあり一時はかなりの部分が当時の姿をなくしてしまうことになりました。
以後は当時のままではないものの、観光用に再び建築がされており、大阪の象徴としての役割を取り戻すにいたっています。
大阪城天守閣の見どころ
大阪城天守閣は、大阪のどまんなかとも言える中央区にあります。
住所はズバリ「大阪市中央区大阪城1-1」なので、そもそも大阪の町がこの大阪城天守閣を中心に作られていったといってもよいくらいです。
アクセスはJR大阪環状線の大阪城公園駅、もしくは森ノ宮駅から徒歩で移動をすることになります。
といっても大阪市内どこからでもよく見えるシンボルなのでそう滅多に迷うこともないでしょう。
天守閣へは、現在エレベーターが設置されているため高齢者の方や足腰に不安がある方でも安心して利用をしていくことができます。
展望台は地上50mのところにあり、ステレオスコープから大阪の町並みを見下ろすことができます。
他にも1F~8Fまで大阪城の歴史や豊臣秀吉の生涯についてといったことがわかる展示があります。
大阪城周辺での観光おすすめコース
大阪城を観光に訪れるなら、大阪城周辺にある関連施設も一緒に見ておくことがおすすめになります。
大阪という土地は豊臣秀吉の時代に限らず、それぞれ時代の重要なステージにおいて激戦の場所となってきた土地でもあります。
大阪には他に第二次大戦中に武器製造の拠点として稼働していた大阪砲兵工廠の跡碑といったものもあります。
大阪陸軍兵器廠本部門も今も残っており、周囲をぐるりとめぐることで大きな歴史の流れと戦争についての思いを深めることができます。