大阪弁の基礎
大阪弁は全国各地にある方言の中でも最も市民権を得ている言葉と言えます。
大阪弁の他、京都や神戸などで使用される独特のイントネーションの言葉を含めて関西弁というふうにいうことがあります。
意外かもしれませんが大阪弁のもとになったのは京都で使用されていた御所言葉であり、女房たちが使用していた言葉遣いが伝わっていったものとされています。
大阪弁が使用されてきた地域としては難波国、河内国、和泉国、摂津国の4つの近畿地方とされます。
大阪弁の特徴
大阪弁といえばやはり最も代表的なのが「~やろ」や「~やねん」といった語尾の特徴です。
他にも「せや」「そや」といったような肯定のときの言葉も大阪弁らしい響きとして使われます。
一見粗野な言い方にも聞こえる大阪弁ですが、実際には御所で使用されてきたという歴史からもわかるように、かなり厳密に文法が規定されています。
例えば同じ「~してください」ということを言うにしても、「~してもらえませんでっしゃろか」という尊敬語としての言い回しがあれば、反対に「~せい(せぇ)」「~せんかい」というような強い命令口調としての言い方もあります。
他にもかなり細かい規定があるので、いわゆる「エセ関西弁」と言われる関西で生活をしたことのない人が使う言葉はすぐにばれてしまいます。